Atem Mini Extreme Iso で4Kカメラでマルチカメラ収録をして、
そのプロジェクトをDavinch Resolve 経由で
Ediusにエキスポートして、Ediusのマルチカムモードで
HD、4K プロジェクトを仕上げる。
私は、アナログ時代の編集後、ノンリニア編集では、SpeedRazorMachを使い、Ediusが発売されてかはら、今までずっとEdiusを使ってきました。
スイッチャーも、Victor、Sony、Panasonicを経てBlackMagic社のAtem Mini Extreme Iso で収録・配信と更新してきました。
Atem Mini Extreme Isoでマルチカム収録をして、DavinchResolveで再編集をすれば問題ないのですが、使いなれたEdiusから離れられず、又
4Kカメラを使うようになり、BlackMagic社のカメラを使えばスムースに再編集できますが、そうもいかず、どのメーカーのカメラでも、
Atem Mini Extreme Iso で収録し、4K(HD)カメラのデータで、Ediusでマルチカム編集が出来るように考えました。
準備
1.Atem Mini Extreme Iso でSSDに収録する際に、ファイル名を、"2025_0803"の様に年月日に設定する。
これは、Ediusで再編集する際のマクロのコードのカメラ番号前の文字数指定に対応させるため、文字数を8に固定させる。
2.Atem Mini Extreme Iso をスイッチャーとして3カメマルチ収録をして、PGM と各カメラのバックアップをSSDに収録する。
その際、SSDに記録開始と同時に各カメラも記録開始する。そして各レンズに向かって iPhoneのストロボを発行させる。(無料のアプリを使っている)
これは、後述するEdiusのタイムラインに並べる際、Atem のカメラと同期を取る事が簡単にできる。
カメラ3台全てに一つのストロボが写ればそれでいいが、カメラが離れていても、それぞれのカメラの前で発光させればよい。
3.収録が済んだら、各カメラのデータとAtemのデータを編集用PCにコピーする。
4. Davinch Resolve で
Atem のプロジェクトを開く。
5.そのプロジェクトをFCPXML に
エキスポートする。
FCP 7 XML V5Files を選択する
6.Ediusを起動し、新規プロジェクトを作成し、先ほど保存した XMLファイルをインポートする
7.このタイムラインを一番上に配置し、その下にISO収録されたクリップを並べる。同じTimecodeで同じ長さとなっているので、ズレる事はない。
クリップに色付けするとそのあとのマルチカム編集がやりやすくなる。
一番下から上に向かって1、2、3 カメとクリップの頭をそろえて並べる
8.4Kカメラで収録したクリップにも、上と同様にプロパティからクリップ表示色をそれぞれ変える。
9.Davinch1カメのトラックの下にVAトラックを追加して4Kカメラのクリップを置く。
10.マルチカムモードに切り替える。
Cam1に4Kをセットし、Cam2にAtemのcam1をセットする。
ここで、1で発光したストロボを元にAtem のクリップと4Kカメラのクリップを同期させる。
この時、 Atem のクリップは固定して4Kのクリップのみ前後に動かしてTimelineを同期させる。
11.cam2 cam3についても同様に同期させる 。
12.前のシーケンスを全部コピーして新規シーケンスに貼り付けてマルチカムモードで4K_camのみをカメラを割り当てる。
13.その後わかり易いようにCam1~3_Atem のトラックを削除する
14.UWSCで作成した、スクリプトファイルを使ってEdius のマルチカムモードを自動実行させる。
実際に掛かった時間は、収録時間38分、スイッチング数246回のマルチカム再編集で15分22秒程でした。
※UWSCとはWindowsのマウス・キーボード自動化ツールです。 参照 https://note.com/mamezo_notes/n/n0ae8368a770a
日本のソフトですが、作者が亡くなって開発が止まっていますが、Windows11でも動きます。
ホントは、 PythonでGUI操作を自動化する (PyAutoGUI, PyWinAuto)を使いたかったのですが、知識不足で未だできていません。
どなたか、 Pythonで作ってください。
以下、私の稚拙なコードを例として載せておきます。これは1回だけの動作です。
UWSCのファイルを開いて、実行回数をTimeLineのクリップの数(スイッチング動作)だけ繰り返すという方法をとっています。
エディウスid = ACW(GETID("EDIUS","CtsGuiClass.Frame"),0,4,2560,1028,0) //私の場合Edius はタイムラインをフル画面で表示させている
SLEEP(0.3)
KBD(VK_RIGHT,CLICK,30) //カーソルの右のクリップを選択する
KBD(VK_ALT,DOWN,30) //Ediusのショートカット alt+enterでプロパティを表示する
KBD(VK_RETURN,CLICK,30)
KBD(VK_ALT,UP,30) //プロパティを表示する
ACW(GETID("プロパティ","#32770"),1811,87,424,485,0) //プロパティの画面
//最初に表示されるのは、「ビデオ」のタブなので←を入力して「ファイル」のタブを表示させる
KBD(VK_LEFT,CLICK,30)
DIM ID = GETID(GET_ACTIVE_WIN)
//「ファイル」のタブの1番目の項目に名前(N):cam番号がある。例)2025_JIYB CAM 2 01.mp4 それを取得
cam_id = GETSTR(ID, 1, STR_EDIT)
//PRINT cam_id
SLEEP(0.3)
//プロパティid = ACW(GETID("プロパティ","#32770"),1811,87,424,485,0)
//SCKEY(プロパティid, "キャンセル")
KBD(VK_ESC,CLICK,30)
//SLEEP(0.5)
//N = Pos("cam_*",cam_id,-1)
//PRINT N
//重要ポイント 15という数字は、ファイル名の長さで、変更する必要がある・
//15とは "2025_JIYB CAM 2 01.mp4" のカメラ番号までの文字数。ファイル名の長さで変わる
//"2025_0820"の様にAtemで収録する際に「西暦_月日」とファイル名を付ければ15となる・
camNumber= Copy(cam_id,15, 1) //カメラ番号だけを取得
//PRINT camNumber
エディウスid = ACW(GETID("EDIUS","CtsGuiClass.Frame"),0,4,2560,1028,0)
SLEEP(0.3)
If camNumber =1 then KBD(VK_NUMPAD1,CLICK,30) //cam 番号に対応したテンキーを押す。5カメ以上は要追加
If camNumber =2 then KBD(VK_NUMPAD2,CLICK,30)
If camNumber =3 then KBD(VK_NUMPAD3,CLICK,30)
If camNumber =4 then KBD(VK_NUMPAD4,CLICK,30)
If camNumber =5 then KBD(VK_NUMPAD5,CLICK,30)
SLEEP(0.3)
KBD(VK_ALT,DOWN,30) //フォーカスを最上部まで上げて移動。3カメの場合6回
KBD(VK_RIGHT,CLICK,30)
KBD(VK_UP,CLICK,30)
KBD(VK_UP,CLICK,30)
KBD(VK_UP,CLICK,30)
KBD(VK_UP,CLICK,30)
KBD(VK_UP,CLICK,30)
KBD(VK_UP,CLICK,30)
KBD(VK_ALT,UP,30)
KBD(VK_s,CLICK,30) //次のクリックに移動
私のこの方法は、PhotoJoseph さんの「あなたが見る最も重要な ATEM ビデオ…ATEM ISO 再編集でオリジナルのカメラを使用する方法!」
https://www.youtube.com/watch?v=CZpcvqOPAKo&t=315s からヒントを得て、Edius に対応する方法を考えました。
彼は、同期を取る方法を、クリック音を採用していますが、私は、スマホのストロボ機能を使う方法を考えました。